2009/02/11

雄気堂々

目標貯蓄金額が達成され、あとは余剰分を何に振り分けるかということになってきたのですが、投資を始めることにしました。

もともとそのつもりだったので簡単な勉強はしていたのですが、不労所得で時間を買いたい、というほどの強い欲がないことに気づきました。
なので、基本的には長期投資でいきます。
SRI(社会的責任投資)の価値を信じているということもあります。



城山三郎「雄気堂々」の下巻を読んでいます。
http://amazon.jp/dp/4101133034

渋沢栄一の生涯を綴った歴史経済小説です。
公器としての実業を重んじており、企業のCSRよりも社会的起業の重要性が強く出ています。何せ、「合本組織(株式会社)」というものが日本に無かった時代です。
渋沢栄一の著した「論語と算盤」も読んでみたい。
「道徳経済合一説」の考え方からは、P.F.ドラッカーが「渋沢は『倫理家』」と言ったように、経営者の倫理的規範の必要性を教えられます。

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翻って自分の仕事は社会の公器としてどのような存在なのかと問うてしまいます。その中でも、いち社員として何ができるのかと。
会社のミッションを達成することが、大きな意味で社会にどう影響を与えるのか。
そんなことを考えずに、目の前のやるべきことをしっかりやれ!と自分の中の自分に言われ、それもそうだなと反省しつつ、うだうだ回りまわるのです。

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この会社での10年くらいのキャリアは描いています。
長期投資みたいなもので、結果が見えるまで時間がかかりますが、「吾行く道をわれ行くなり」(京都、哲学の道にある西田幾多郎の歌碑より)。
迷ったときは、雄気堂々、渋沢翁を思い出し、進もうと思います。

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